バーバラの午睡

主婦の気晴らしお楽しみ。例えばメイドカフェとか。チョコミントとか。

生まれて初めてのミックスバー体験、「Campy!bar」は渋谷パルコの奇跡の異空間だったよ、という話。

コロナ渦による非常事態宣言が終わり、さて世の中が動き出したかな!
って時の久しぶりのブログ再開、それがメイドカフェでなく新たな扉なんだけど。
でも楽しかったから書きました。

【2021年10月】
今までつらつら書いている通り、楽しい事が好きで、楽しいお店に行くのが大好きな私。
しかしそんな私が今まで履修していなかったタイプのお店があった。
それがいわゆる「ゲイバー」

オネエ言葉のオネエさん達が集う、妖しい飲み屋さん。
楽しそうだな、気になるな!という気持ちはあったが、そういう店があるのはご存じ新宿二丁目
主婦がフリで行くには余りにもハードルが高い場所。
それに何より夜の新宿は怖い私にしたらちょっとした禁足地です。(個人の感想です)
という事で、淡い憧れ(・・・憧れ?)の気持ちは、品行方正清純派主婦である私の胸の内に、長らく仕舞われていたのであった。

ところが。
なんと渋谷パルコに、新宿二丁目にお店を構えるバーの、支店があるのだという。
天下のパルコにだよ!
すげー超気になるじゃん・・・

と思いつつも、それでもやっぱり一人で行くのはハードルが・・・と思ってたら、この話をした長女が乗り気で「えー今度行こうよ」と珍しく言ってきた。
(娘は大きくなってお母さんと出かけなくなったのだが、こういう時は乗っかってくるのが私の教育の賜だと思う)

という訳で。娘と予定が合う日曜、夜の渋谷へ繰り出したのだった。
そもそもが渋谷という地には来ない生活をしている上に、ましてや夜の時間なんて来ませんよあなた。
何億年ぶりの夜のネオン輝く渋谷だよ。
(夜の新宿はダメで夜の渋谷はいいのか?というツッコミはなしでお願いします)

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普段見ない景色に既にテンション上がり気味。

余談だが、スクランブル交差点で、娘とスマホを見つつ信号待ちをしてたら、娘の所に「すいません、お姉さんがタイプなので声掛けちゃったんですけど」と、若者が声を掛けて来た。
おお、娘がナンパされるのを初目撃。
(彼は、娘が私と二人連れと分からなかったのだと思う。まあ二人ともスマホ見てたし仕方ないよね)
娘は「今からママとデートなのですいません〜」と私の腕を掴み、私も「そうなの、ウフフごめんねー」と応対。
娘のナンパを一緒に断ったのは生まれて初めてだし、多分これが最初で最後だよ。
貴重な経験をしました。
(しかし娘に言わせると『あれはナンパというよりはどこかの店のキャッチ君ではないか』との事だったよ。娘よ、なんでそんなに詳しいのかな・・・)

そして、ほどほどに混み合う渋谷の街を親子並んで歩き、パルコに到着、お店のある地下一階へ。
こちらは色々な飲食店のあるフロア。ハンバーグの店が人気らしくて長蛇の列になっている。
お店はどこ?どこ?と探し歩いて、ここだな?という所を発見。そこが、目的のお店「Campy!bar」。
https://shibuya.parco.jp/shop/detail/?cd=025895


お店は、屋内なのに昔の喫茶店かスナックか、という店構えが再現されている、良い雰囲気。
ドアから店内を覗き込むと、非常に個性的なメイクのオネエさんが早速「いらっしゃいませー」と声を掛けてくれる。
おお!これが!噂に聞くゲイバーのオネエさんか!テンション上がるな!

オネエさん自ら、手の消毒と検温をしてくれて、感染対策もしっかり守られております
店内はカウンター席がぐるりとあって、もう一つテーブル席もあって、我々はカウンターに着席。
最初は、娘はコロナビール(そう娘はアルコールが飲める年になったので)、私はクランベリージュースをオーダー。
ここはキャッシュオンデリバリーで、オーダーが出て来るとその分お金を払うシステム。明朗会計ですね。

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 まずは娘と乾杯。

この日お店にいらしたのは、マンちゃんというドラァグクイーンというのか、大変個性的なメイクとお洋服をしていらっしゃる方と、チカちゃんという優しいお兄さん風、でもしっかりオネエさん。

 

右側がマンガちゃん=マンちゃん。パルコの地下で会える!


名前を聞かれて、娘は本名を名乗り、私は迷った結果「バーバラっていうんですけど」と言ったら「バーバラ!ちょっと昭和の香りがする名前だわね!」とか「ババァラって言っちゃいそうよね!」とか早速いじられるww
折角なのでお二人にもドリンクを飲んでもらう事に。マンちゃんチカちゃんは白ワインで、一緒に乾杯。

そこからはずっと、時々下ネタ挟みつつのノンストップトークタイム。
親子ネタで「娘が家に帰ってこなくてさぁ」と愚痴ると「そりゃそうよー人生で酒飲み始めた頃なんてさ〜、うわー楽しい!ってもんでしょ、ねぇ?」「そうよぉー、バーバラだってこの位の頃は、娘に言えないような事も色々やってたでしょうよ?」と二人から打ち返される。終始こんな感じww
他のお客様にも万遍なく絡みつつ、私達も退屈させないその対応力が素晴らしい。
(ところで二人は私の事をバーバラ、娘は○○ちゃんと名前を呼びながら対応してくれて、その対応がすごいなーと思った。名前呼ばれるとなんだか楽しさが違う!)
気付いたら1時間以上があっという間に過ぎてたよ。

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 奥にあるのは、キャスドリ入れたらもらえたクリアファイル。


この辺りで、お店に男女お二人連れのお客様がいらした。
これぞ渋谷のお洒落なお姉さん・・・という感じのおきれいな女性と、もうお一方、マンちゃんチカちゃんにタツオ」命名されてしまった、爽やかイケメンお兄さん。
で。イケメンのタツオ兄さんが来てから、マンちゃんチカちゃんの温度がくっきり上がる。
具体的にはテンションがあからさまに上がり、下ネタが更に増えるww

ここは本当に、良い子がまだ寝る時間ですらない、まだ浅い時間の渋谷ですか?という、濃い空間がそこに・・・。
タツオ兄さんは「ここ新宿の深夜1時じゃないですよね」と苦笑していたよ。
それに対して「ここは時空が歪んでるからぁ〜」とマンちゃん。いやもうね、歪みにも程がある。

放送禁止用語が飛び交い、下ネタトークが展開される店内は、そりゃもう一瞬一瞬が面白い。
ずっと笑いっぱなし。ああこれがゲイバーなのね・・・
(って、こういうゲイの人じゃなくても来る事が出来るお店は”ミックスバー”というんだそう。勉強になります)

二人のテンションは留まるところを知らぬ上り坂で、後半はずっと手を叩いて笑ってたわよ・・・
こんなテンション高い時間過ごしたの何年振りだよ・・・。
私は下ネタにも身を乗り出して参加していたけど、美人女子さんはくすくす笑って、時々振られる話も笑顔で応えて楽しそうにしてらしたよ。
これがいい女の振る舞い・・・素敵だ・・・と眩しく拝見しました。

ということで気がついたらあっという間に閉店のお時間。
イケメン美女のお二人連れが先にお帰り。
お二人が来てくださったお陰で盛り上がって大変に楽しかったよ・・・ありがとうございます。
そして我々も「ありがとねー」と口々に仰るマンちゃんチカちゃんに送られておいとま。
いやー楽しかったなぁ・・・こんな楽しいのか・・・と感動すらしたのでした。

ちなみに、こちらのお店はシートチャージはなし。
アルコールは概ね900円、ソフドリは500円。他にワインやシャンパンのボトルも有。
キャストへのドリンクも同額なんだけど、お二人(特にチカちゃん)が飲む速度がなかなかお早いww
時々はおねだりもされる、けど楽しいからどうぞ〜という感じ。
というかドリンク入れる度に、乾杯の謎コールとか、飲み干し芸とか見せてくれるww一見の価値ありだと思ったよww

そんなこんなで、2時間くらいいて、親子2人で使ったお金は大体12000円位だった。
(尚、タツオ兄さんがボトルを入れてくれて、娘はそのお相伴に預かったのでこの位で収まった感じ)
噂で「オネエさんのいるお店はお高い」と聞いていたけど、金額は思っていたよりずっとお手頃でございました。初心者に優しいですね。

それにしても、天下のパルコ様で、こんなぶっ飛んだ異空間が存在出来ているという事が、本当にすごいとしか言いようがない。
商業ビルの中だから、お店訪問へのハードル低いし、お手洗いはきれいだし、何から何まで良い事尽くめ。

新宿二丁目って興味があっても行きづらいけど、ここは来やすくていいね」と言った私に、お二人は「そうよ〜ここはチュートリアルステージだからぁ」と仰ってました。
実際、こういうお店の入門編としてはとてもハードルが低い、非常に良いお店だと思う。
チュートリアルにしては大分こってり目のステージであったけども)

という訳で、楽しかったなー!又行きたいなー!と思った、初めてのミックスバー体験でございました。
ああ〜いくつになっても新しい事って面白いな・・・。
娘とも久しぶりに一緒に出掛けられて楽しかったし!

【今日の総括】
今まで行ってみたいと思ってた場所に行けていたく満足。
こんなにカジュアルに楽しめると思ってなかったわー。