シャッツキステ、屋根裏訪問の続き。いよいよドアが開いて、というところから。
(前の話はこちら)
薄暗い廊下から、メイドさんに招かれるままに、足を踏み入れると。
そこは、薄暗い階段から一変、日の差す明るい空間。
そこは、正に「思い描いた秘密の隠れ家が、そのまま現れた」というような場所でした。
メイドさんに案内されて席に着きます。
これがシャッツキステの屋根裏・・・。
木目を残して塗られた、重みがあるテーブル。
使い込まれた、ゆったりとした木の椅子。
白く塗られた板を貼って作られた壁。
漆喰の塗られた跡に、暖かみが感じられる梁。
重厚感のある、オーク色の窓枠。
壁と同じく、素朴な白塗りの棚と、そこに置かれた美しい本。
優しく灯る、可愛らしくて品のある照明。
内緒事も打ち明けられそうな、密やかな佇まいの個室。
あちこちに飾られた額や刺繍、絵、お花、手作りの人形、小物など。
そこは、作り上げた人の愛と思いが隅々まで行き渡り、あふれ出て、こちらの心に流れ込むような・・・
圧倒されるほどに、素敵な空間でした。
殺風景な雑居ビルを、ここまでにするのに、どのくらいに手を掛け、思いを掛けたのでしょうか。
元々この場所は、ここでお店が始まった時から3年で閉じると言うことが決まっていて、その3年間、オープニングメンバーの9名のメイドさんが一人も欠けることなくお給仕を続けていたとか。
伝説の、オープニングメンバーのみなさまが。
そして、新たなお店が出来た後もここはひっそりと存在していて、この機会にまた開放された・・・ということだそうです。
どこからどこまでも、物語のような場所。
今日のお給仕を担当なさるのは、シズクさんとアオイさん。
各席に紅茶とクッキーが配られます。
ティーカップは、以前この場所で営業していた時に使われていた物だとか。
紅茶は勿論ですが、このクッキーが素晴らしく美味しゅうございました。
「どうぞ、ごゆっくりお過ごしください」との案内があり、写真も(人物が入らなければ)自由に撮って良いとのことだったので、お言葉に甘えて写真を撮りながらあちこちを見て回る事に。
見れば見るほど、撮れば撮るほど、本当に絵になる。
素敵すぎて溜息しか出ないや・・・。
ご一緒した皆さんと「いいですねぇ」「そうですねぇ」とうなずきあってうっとり。
(そう、この時ご一緒した皆様も、にこやかで穏やかで、シャッツ愛に溢れていて、素敵な方ばかりでした。良い場所には良い人が集まる・・・)
感動が止まらないまま、続きます。