バーバラの午睡

主婦の気晴らしお楽しみ。例えばメイドカフェとか。チョコミントとか。

メイドカフェ探訪記_シャッツキステ編

<2017年9月>
さて。ハニーハニーを出て、私はこの日もう一件行ってみたい所があった。
というか、別の店も行ってみたいなあ、新規開拓したいなあと思っていくつか候補を挙げていて、その内の一件。
 
ハニハニからもほど近いそのお店はシャッツキステ
事前に調べた内容では、萌え萌えきゅーんというキャピキャピなカフェではなく、ロングメイド服のおしとやか系のお店、との事。
 
という訳で次なるお店に向かうことに。(いつの間にかメイドカフェをハシゴする事に何も抵抗がなくなっている自分。)
雑居ビルではなくて路面店、ちょっと控えめな佇まいのオシャレな喫茶店という雰囲気。それでも初めてのお店はやっぱり軽く緊張する。
 
えいっと勢いを付けてドアを開けると・・・
そこはまるでどこかの別荘地のカフェのような、木調の内装で静かな空間。
お店の前の通りの、ラーメン屋やらオフィスやらが並ぶ、ザワザワした雰囲気とは別世界!
 
そして奥からしずしずとメイドさん(ここでは「ちゃん」じゃないなあ)が来られて「ようこそいらっしゃいました」と出迎えてくれる。黒のロングのワンピースに白のエプロンが清楚な、クラシックなメイド服がステキ。
お好きな席にどうぞ、と言われて、迷って大きいテーブルの端に座ることに。
 
来店は初めてか聞かれ、そうですと伝えると、もろもろの説明をしてくれる。ここでは30分500円のチャージ料金で紅茶がお代わり自由なのだそう。温かいものか冷たいものかを選べたので、温かい紅茶をチョイス。
 
別料金でフードがいただけるそうで、内容はスープ+パンのお食事系と、クッキー・スコーン・シフォンケーキ・パンプディングといったおやつ系。
先程ハニハニで色々食べてきたばかりで、頼むつもりは全然なかったんだけど・・・
テーブルの上に小さいメニュー表があって、そこにはスコーンに添えられる「今日のジャム」が掲示されていたんだけど、「ニンジンとパイナップル」とある。
えーなにそれ?気になるな!とチャレンジャー心に火が付いて、気付いたら「スコーンをお願いします」とオーダーしていた。
微笑んで「少々お待ち下さい」とテーブルを離れるメイドさん。本当におしとやかで物静か。
 
店内には、男女のお客様(あ、ここでは「旅人様」と言うんだそうですが)が3名程。皆さん一人で来てらっしゃる。
そうね、ここは大人数でわちゃわちゃ来るよりも、一人やせいぜい二人くらいで、しんみりしっとり過ごす所ですわよね。
そして私もしんみりと、店内にある本を手に取ってみることに。
ここは「私設図書館」というコンセプトのお店だそうで、あちらこちらに自由に手に取れる本が並んでいる。
本にはそれぞれお勧めコメントが名刺程の紙に書いて貼ってあって(タワレコかビレッジヴァンガード風に)、そのコメントの思い入れの深さも微笑ましくて好き。
 
お勧め書籍の棚にあったカワウソの写真集を見ていると、「紅茶蒸らしておりますので、もう少々お待ち下さい」とメイドさんから声掛けが。気遣いも素晴らしい。
そして少しするとカップに入った紅茶が運ばれてきた。
その後スコーンが私の元に。
これがまた美しい。「スコーン」で画像検索したら出て来るような、お手本のような出来映えと盛り付け。
名著「イギリスはおいしい」著者の林望先生仰る所の「狼が口を開けたように」、膨らんだ生地の真ん中が割れた状態。その隣に添えられているのは、生クリームとジャムの入ったミニサイズのココット皿。
生クリームにはミントの葉も乗せてあって、鮮やかなオレンジ色のジャムとの彩りもステキ。メイドさんに断って、写真を撮らせてもらうことに。
背景の雰囲気の良さと相まって、撮れた写真は「アキバのメイドカフェ」とで撮った物にはとても見えない。
 
写真を撮っていると、隣の作業台でかぎ針編みをしていたメイドさん「そのジャムも今朝ここで作ったんです」と声を掛けてくれる。
「そうなのね!楽しみ!」とつい地が出てテンション高めに答えてしまう私。そしてメイドさんの手元の編み物が気になる。
私も編み物は(最近やらないけれども)好きなので、ハンドメイドについて色々お話し。楽しい・・・。
でも、私うるさいよね。すいません楽しいと声が大きくなってしまうんです。地声です。
 
さて、紅茶とスコーンを頂くことに。紅茶は、クセのない、飲みやすくて飽きないお味。
そしてスコーン。今日のお味はシナモンだそう。シナモンというと刺激が強そうで、粉物のお菓子と果たして合うのか?と若干不安が。真ん中の割れ目にフォークを差し込み、2枚に割って、ジャムを乗せて頂きます。
 
・・・あああああおいしいなあこれ!
香ばしい、粉のさっくり感のある快い口当たり。シナモンは本当に「ふっと香る」感じで、キツさがない。
そこに、謎の存在だったニンジンパイナップルジャムですよ。
これが、パイナップルはゴロゴロした角切りで、ニンジンは私の予想ではすり下ろしだろうと思ってたけど、これがなんと千切りなのよ!!
最初「え?」と思ったけど、頂いてみるとこれが素晴らしい。
パイナップルの甘酸っぱさは勿論美味しくて、ニンジンの味は強くないけど、微かな甘さがあって、そして千切りになっている事による食感?繊維の感じ?がアクセントになっていて美味しさを増しているのよ。
そしてそれがシナモンの香るスコーンと合うったらね!はああーいいねこれ!
 
紅茶を飲みながら、スコーンを頂いて。ほんとにこれって至福でございます。
生クリームを乗せたりジャムと生クリームを乗せたり味を変えながら楽しむとあっという間に終わってしまうスコーン2つ。ああ美味しかった。
 
でもこれってお値段300円なのよ?なにそれ?いいのほんとに?
これはハニハニでも思うことなんだけれども、アキバのスイーツの価格は新宿やら渋谷やら表参道やらと比べると、設定金額が本当にもう有り難くて涙が出そう。ずっとこのまま、そのままの君でいて欲しい。
 
そして紅茶がなくなると、メイドさんが「お代わりはいかがですか?」と注ぎに来てくれる。有り難く頂く。なんという幸せ。
美味しくスコーンを食べ終わった頃合いで、メイドさんが「よろしかったらこちらご覧になりませんか」と、メイドさんのプロフィールとイラストが描かれたアルバム帳と、店内の見取り図や説明のある小冊子、メイドさんが描いたというマンガ(単行本!)を持って来てくださる。優しさがしみ渡るよ・・・。
このメイドさんに、スコーンもジャムも本当に美味しかった!とつい熱弁を振るう私。だって感動したんだもん・・・。
そんな私に「おいしいって言って下さって嬉しいです」と、淡く微笑む様子もステキ。
 
冊子を見たりマンガを見たりしていると、あっという間に入店から30分。本当はもっとゆっくりしていきたいけど、うかうかしていると下の子が学校から帰ってきてしまうお時間。名残惜しいけどここでお会計。

 

お会計後、メイドさんが見送ってくださって、気持ち良くお店を後に。
30分で出て来ちゃったけど、もっとゆっくり過ごしたいなあ、そして出来ればスイーツも他にもっと頂いてみたいわ、と欲は深まるばかり。
 
 

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優雅すぎる夢のような午後でございました

 

 
【今日の総括】
本当ーーーーにステキなお店。
しとやかで温かくもてなしてくれる感じは正に「これが欲しかったんだよー!」という気持ち。絶対に又来る!