バーバラの午睡

主婦の気晴らしお楽しみ。例えばメイドカフェとか。チョコミントとか。

せんねん灸礼賛

ここ数年、仕事中ほぼ座りっぱなしで動きのない仕事をするようになってから、まーとにかく足がむくむ。
だるいというのか重いというのか、何かの流れが滞っている感じがして、足が居たたまれなくてたまらない。
そういう事を周囲(主に夫)に愚痴ると「運動しないからだよ」「水泳するといいよ」等々言われるんだけれども。
産まれてこの方体育は2以上の成績を取ったことがなくて、スポーツという言葉が宇宙旅行と同じ位遠い世界に生きている身としては、運動しろと言われても「ちょっと何言ってるか分かんないです。(サンドイッチマン富澤風に)」としか思えない。
 
家にはふくらはぎをぐいぐい揉む電動マッサージ器もあって、効果はあるので時々つかうんだけれども、マッサージ器を出して来てスイッチを入れて揉んでそれをしまって・・・というのが面倒でついやりそびれる。音も結構出るし。
 
それよりも手軽に出来て、つい手が伸びてしまう物。それはお灸。
ドラッグストアでよく売っている「せんねん灸」である。
夫の実家は「お灸文化」のある家だったようで、結婚してからも夫がお灸を買って時々使っていた。いつの間にか私もそれを真似するようになり今に至る。
 
せんねん灸というのは、紙で出来たドーナツ状の台座に、タバコのように紙で巻かれたもぐさが付いている。台座の裏側はシール状になっていて、それを肌に貼り付けて、火を付けると温熱刺激が肌に伝わる・・・という仕組み。
火が燃えている訳で、熱いと言えば熱いんだけど、使い方や使う種類などのコツを掴めば火傷はしないし、独特の「キューっと来る刺激」がやみつきになるのだ・・・。
 
ツボについては、正直種類が多すぎて憶えきれなくてよく分からないんだけれども、足裏やスネや太ももを指で押していくと、明らかに他の所より圧痛を感じる所がある。
そこにせんねん灸を貼り付けていき、チャッカマンで火を付ける・・・というやり方をしている。
(本当は、火を付けてから肌に付けるというのがメーカー推奨らしいけれども、それだと火が付いている所をうっかり触りそうで怖いのでこのやり方に落ち着いた)
 
これがまたむくんだ足に効果覿面で、疲れてむくんでガッチガチのハムのようなふくらはぎが、血流が良くなってホワホワのタルタルになる(そう・・・だるだるな私の足・・・)。
終わった後の足の爽快感が素晴らしい。
その効果にやみつきになり、しょっちゅうお灸をするように。
そうすると20個30個などと言うぬるい単位では買っていられず、アマゾンとか楽天で数百個入りの大容量の箱を買って、思う存分お灸をやっている。
 
そしていつの間にか、高校生の娘も小学生の娘も、ちょっと足が疲れたとかいう時には「お灸お灸」と、自分でお灸を据えている。渋い。
 
部屋は煙くなるし、自分もむせるけど、あかあかと光って燃えて行くもぐさをぼーっと見ている時間は、「無」という感じで、血行が良くなるだけじゃなくて気持ちも切り替わるような気がする。
 
そんなお灸の素晴らしい効果を広めるべく。肩こりに悩む友達に、ジッパー袋にお灸を数個入れて、「凝りにも、冷え性にもいいみたいよ!」等とあげたり、何かのお返しの時やちょっとしたプレゼントとして、お試し用のお灸の小パックをラッピングして渡したりしている。
お灸の普及活動、というより布教のようだと我ながら思う。
別にせんねん灸さんから何かもらってる訳ではないけども。
こーんなに良い物なんだからみんな使えばいいのになーというものすごく単純な、いかにもおばちゃんらしい気持ち(笑)。
でも本当にいいんだもんよー。
 
せんねん灸さん、これからも使い続けるのでどうかいついつまでも頑張って下さい。
大好きですから。