バーバラの午睡

主婦の気晴らしお楽しみ。例えばメイドカフェとか。チョコミントとか。

コンセプトカフェ探訪記_QUEEN DOLCE編

<2017年12月>
さてさて、ハニハニを出た私。
今日はもう1件行きたいと定めている所があった。
 
と言うのも。
話は数週間前にさかのぼる。
同年代主婦の集まる飲み会があったのだが、そこで「私最近メイドカフェはまっててさあ」とカミングアウトしてみた。
案の定「えーー何やってんの面白ーい」とみんな割と喰い付く。(ほんと女子は面白そうな話に目がないのだよ)
 
しかしその中に「私はメイドよりもBLとかがいいんだけどなー」という声あり。
BL・・・ボーイズラブね。そっか。そういう分野もオタク的要素としてはアリか。なるほど。
「いやそういうのは私分かんないけど・・・あ、でも男装喫茶とかはあるよね」「ええマジで?」「どんな感じなんだろね?」というような話になったのだった。
 
男装喫茶・・・メイドカフェとは全く違う分野だけど、話題に上ったからには気になる訳で。
だったら行かずにはいられない私。
 
調べてみると、これまた結構色々お店がある。その中で、QUEEN DOLCE」というお店が気になった。老舗のようだし。
という事で、覚悟(何のだ)を決めて、お店に行く事にしたのだったよ。
 
そう、毎回新しいお店に行く時には「この店は40代主婦はインかアウトか」というのが大変気になるのだ。
行ってみたら「あぁん?女子供が(あるいは中年女が)来るような店じゃねーんだよ!」って事もあるかも知れないし。
どのお店でも、ドアをくぐるまでこの「大丈夫かな?」という気持ちがあって、慣れないんだよなぁこれが。
 
それでなくても、アキバの雑居ビルは目的の店以外のフロアにどんなテナントが入っているか謎だらけなので、その事も緊張感を倍増させてくれちゃうし。
私はリフレでJKといちゃつきに来たんじゃないんだよ!っていう。
 
でも行くよ。私の好奇心はこの程度の迷いには勝っちゃうんだよ。
やらない後悔よりやった後悔だよ。
という事で。雑居ビルのエレベータに乗り込み、4階へ。
 
降りたその先にドアはなく、やや暗めのフロアがエレベーターホールの奥に広がる。
そちらに向かうと、「いらっしゃいませ」と出て来てくれたのが、男装の麗人
ギャルソンさんっていうのかしら?かっこいいな!
「初めてで1名なんですけど大丈夫ですか?」と聞くと「どうぞ」とにこやかに案内してくれる。「カウンターが空いていますので、良かったらお掛け下さい」と言われたので、端の席に座る。
 
そしてカウンターで改めて挨拶をしてくれた方、お名前は叶優(かなう)さん。中性的で何だかミステリアスな雰囲気のある方。
最初に、カウンターはチャージが掛かるけれども初回特典で今回は掛からない事、1時間1オーダーが必要な事、アルコールを注文すると200円の追加チャージが掛かる事、各ギャルソンのオリジナルカクテルがある事、飲み物の写真は撮って構わない事・・・等を説明される。
カウンター席にはお客様が2人いらした。どちらも楽しそうにギャルソンさんと話をされている。
 
メニューを見て、温かいレモネードをお願いすることに。
お隣でお喋りが繰り広げられる中、店内を眺める。
店内の作りとしては全く以てバーそのものという感じ。
カウンターチェアというのか?背の高い椅子が並ぶカウンター、テーブル席は黒のレザーソファ風でこれまた大人な雰囲気。大きなモニターがあって、外国映画と思しき映像が流されている。
お酒を飲まないので、こういうタイプのお店に来ない私には、とても新鮮な景色。
 
暫くするとレモネードが到着。「熱いのでお気を付け下さい」という気遣いも素敵ですわ。
頂くと、甘すぎず丁度良い味で、温かさが染みる・・・。
 
レモネードを飲んでいると、ギャルソンさんが前に来て「こんにちは、一織(イオリ)と言います」と自己紹介してお話ししてくれる。
この方がもう、「中学や高校の時に下級生から○○先輩かっこいいよね!と言われてたバレー部のキャプテン」みたいな感じ。私は女子校出身なんだけど、遙か昔の何十年前の感覚が蘇ったよ!
 
そしてこの一織さんが、とーってもお話し上手。
「こちらのお店は何か見て来られたんですか?」から始まって、メイドカフェめぐりの話とかアキバの話とか、もうこちらが話しやすいように上手に話して下さる。
一織さんは声がちょっと低めでそれが素敵なんだけど、「この声は素なんですよ。前から低いなあと思ってたんですけど、この仕事だと丁度良かったっていうか・・・」と、話してくれるのを聞いてるのも楽しい。
というか。こんなにずっと話しててくれていいのかしら?という位構ってくれててまあ嬉しいったら。
やっぱり私は会話が好きだなあ。としみじみ思ったのであったよ。
 
途中、世界さんという方ももう1人来られる。この方がまた顔が小さくてね!もうね、可愛い男子!弟系!って感じ。
この方も途中私に話を振ってくれるんだよね・・・優しい。
 
そして、折角来たので、チェキ撮りたいなあと思って、一織さんにお願いする事に。
一織さんはこの後休憩時間に入るそうなので、その開けに撮ってもらう事にする。
 
その後、叶優さんが「そろそろ次のオーダーのお時間なんですが・・・」と声を掛けてくれる。
えええもう1時間経ったの???
びっくりですよ時間早過ぎるよ。
チェキも待ってるし、もう少しこの空間にいたいわあ〜という事で、今度はお店オリジナルの紅茶をオーダー。
暫くして運ばれて来たんだけど、これがまたすごく香りが良くておいしい!
お砂糖入れようかと思ったけど全然いらない。あーおいしい。
 
その後、一織さんが戻ってこられて、チェキ撮影。
「ポーズどうしますか?」と聞かれて、「えーどうしよう。ポーズ付けてもらっていい?」というと、「そうですね・・・例えば壁ドンとか」というご提案が!その言葉に反応しまくる私。
「壁ドン!やった事ない!憧れ!」と言うと、「わかりました。じゃあ、片手はここで、顔に添える感じで、もう片手はこっちで・・・」と誘導されるままにポーズを取って、パシャリ。
「うわーヤバイ!なにかホルモンが涌く!というか妊娠する!」とテンションが上がりまくって言動までおかしな事に。なんだかもう色々オーバーフローしてます。
「そしたら、お絵かきして後で渡しますね」と微笑む一織さん。おばちゃんはもうドキドキがとまりません。
 
そしてカウンターで心を落ち着けながら紅茶を飲んでると、今度は、叶優さんがお話しに来てくれる。
この方も又ねぇ、もんんのすごくお話し上手な方でねぇ・・・「体を動かすのが好きなんです」「楽器もやるんですけど」とかの話を聞いてるだけで楽しいんだけど、彼はそれだけじゃなく、こっちにも話を振る気遣いを忘れない。
更に、「オレばっかり喋っちゃったけど・・・お話し聞かせて下さい」とか仰るんだよね!もうね!なんなんですこの方!主婦の心はすっかり鷲掴みされましたよ・・・。
 
と、遠い昔遙か彼方にどこかに忘れてきていたはずの女子の心は、ギャルソンの皆様に燃料を投下されまくり、燃え上がりまくっていたのだが、気付いたら帰るべき時間はとっくに過ぎていた。
わあびっくり!急いでお会計をお願いする。
そしたら「じゃあこちらを・・・」ってチェキに名前を入れて渡されたんだけど・・・これがまたヤバイとしか言いようのない出来映え。
一織さんの流し目・・・これは危険物じゃよ・・・火傷するよ・・・。
 
そしてポイントカードに名前を入れてもらって、「又来るね」とギャルソンさん達にお別れを。
一織さんがエレベーターの所に送ってきてくれる。そのお姿も格好いい。
ああもうほんと夢のような時間でした。
「又来ます〜ありがとう!」とお礼を言って、手を振ってくれる一織さんの姿に名残を惜しみつつ、お店を後にしたのでした。
 
 

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バーカウンターで飲む紅茶というのもなかなか不思議な光景。

 
【今日の総括】
一言で言うとヤバい。ギャルソンさん達の中性的な謎の魅力がすごい(笑)。そして皆さんとにかく会話力がすごい。(って”すごい”ばっかし、語彙力ーーーー)
もうこれはね・・・トキメキが欲しい主婦よここに集え!って思ったよね。
最初、常連さんがお話ししてたから、初回はあまり話せないのかなと思ったら、全然全くそんな事は無くて、沢山構ってもらえて、まあもう楽しゅうございました。
メイドカフェではよく「行ってみた」系のレポートがWebにあるけど、こちらのお店についてはそういうのが見つからなかったんだよねぇ。なので、どんな感じのお店か分からずやや不安がありましたが、勇気を出して行ってみて本当に大変に良かったですわ。