バーバラの午睡

主婦の気晴らしお楽しみ。例えばメイドカフェとか。チョコミントとか。

メイドカフェ探訪記_2人でシャッツキステ編

<2017年9月>
さて。プレシャスシュガーを出て、そのまま帰る訳もなく、さあもう一件行こうよ!というのが親子共々共通認識としてあるのが素晴らしい。
(正確に言うと、私が行く気満々で、娘は諦めて付いてくる感じ。そう、人生あきらめが肝心だよ!
 
私は、燈幻郷というお店に前から行ってみたかったので、そこに向かう事に。メイドさんの手作りお菓子があるらしいと言う情報を告げると、娘も期待感高まる様子。
しかし・・・分かりづらい細い路地を進んで到着すると、そこは閉まっていた。
(後で調べたら土曜日はお昼からやってるけど日曜は17時開店らしい。残念。ちなみにメイドカフェ本にはちゃんと掲載されていた。ちゃんと見てれば良かった。)
 
さてどうしよう。
娘が「焼き菓子が食べたい」というので、それではシャッツキステにしよう(こないだ行ったばかりだけど)と、末広町方面へ。
到着して、扉を開けると席は8割方埋まっている状態。
「ようこそいらっしゃいました」と迎えられ、緩くウェーブの掛かったボブのメイドさんに案内されて、入り口近くのテーブル席に2人で座る。
 
娘も私も温かい紅茶を選ぶ。更にお菓子もオーダーする事に。私は、今日は前回とは別の物を食べてみようと思っていたんだけれども、メニュー表に「今日のジャム:木イチゴと人参」の表示。
うわーーー私木イチゴとかベリー系のジャム大好きなんだよう・・・これはもう頼まないと後悔する!と思い、今日もスコーンを頂く事に。娘はカモミールのクッキーをオーダー。しばし待つ。
 
娘に「このお店すっごくステキじゃない?」と言うと「うんすごく良いね、落ち着く」と満足そう。良かった良かった。
そして紅茶が運ばれてきた。一口飲むと、こないだより香りが良いような気がするのは、今日私が疲れているからなのか。
とにかくストレートで頂いて「ああ美味しいなあ」としみじみ思った。
 
そして次にクッキーとスコーンが運ばれてくる。スコーンは今日も本当に本当においしそう。ジャムの色合いも美しい。クッキーは5枚、行儀良くお皿に盛られている。
 
まずは写真撮影を。もうどう撮っても絵になる。写真の背景になる店内が何しろステキ過ぎるので。
さて、いい画が撮れた所で親子満足して、頂きます。
 
スコーンを割って、クリームとジャムを乗せて娘に渡すと、一口食べて「あーこれヤバイ。おいしい」と一言。
そう、ここのスコーン本当に美味しいのよーーー!と、私も頂くと、このジャムがまーーーー「ヤバイ」。本当に本当においしい。
人参の食感と、木イチゴの甘酸っぱさと種のプチプチした感じが完全に調和していて、それがまたさっくりと粉の感じを良い具合に残すスコーンとものすごく合っていて・・・はーー幸せだわ・・・。
 
この日のスコーンは先日と同じシナモン。娘は、シナモン味というのがそれ程好きではないんだけども、「これはすっごく美味しい」と絶賛。娘曰く、シナモンって風味が濃すぎたり人工的な感じだったり「悪いシナモン」と、香りがふんわりした「良いシナモン」があって、これは「良いシナモン」。それも「すごく良いシナモン」だそう。
 
そして娘は「このクッキーもめっちゃおいしい」と、これまた感動していた。私も一枚頂く。泉屋の缶に入ったクッキーを思わせるような、上品で懐かしい味わい。
 
席に案内してくれたメイドさんが、テーブルに来てお茶を注いでくれたので、「これもっっっっのすごく美味しいです!」と感動を伝えたところ、「ありがとうございます、そう言って頂けると本当に嬉しいです」と笑顔。この方のお名前はスズさんと仰る。
更に、「お店の世界観がステキ、本当に別世界ですね」と言うと「ありがとうございます。この内装やインテリアも、全てメイドが考えて、手がけたんです」と衝撃のお話が。メイドさんってそんな事も出来ちゃうの!?更に、私たちが座っている席の横の壁は「みんなで板を打ち付けて作りました」ってあなた、大工仕事まで・・・!
 
大体の、というか恐らくこのお店以外の全てのメイドカフェは、というか大抵の飲食店は、オーナーがプランナーと相談してコンセプトを決めて内装を依頼して、募集されたメイドちゃんなりスタッフ達が集まって・・・という流れで出来上がっていくと思うけど、ここはもう成り立ちからして全然違う。余りにも想像を超えた、独自性が強すぎるそのワールドがステキ過ぎて、でもちょっとその濃度が濃すぎて、衝撃でくらくらする。
 
さて、私も先日見せて頂いた、お店の紹介冊子やマンガなどを娘も見せてもらい、そうこうしているうちにあっという間にもうすぐ30分になりますよ、という時間に。
娘がこの後買い物に行きたいというので、名残惜しいけれどもお店を出ることに。
娘がしみじみ「又来たい・・・」と呟く。そうでしょうとも、本当にそうなのよ。又来ましょう。
 
そして、会計もスズさんが担当してくださる。先程食べたクッキーと同じ物がレジに並んでいて、娘がどうしても食べたいというので、買っていく事に。
そのクッキーの置かれた棚に飾ってあったぬいぐるみをかわいいと褒めると「それもメイドの手作りです」、レジの後ろにあった小さい扉の可愛らしさを褒めると「これも金具を打ち付けて取り付けました」・・・ってどこまで抜かりがないのよーー!
なんだか、「細密画を虫眼鏡で見ていると色々発見が!」みたいな気持ちになってきたよ。
 
いや本当に、すごい。すごすぎる。スズさんにお礼を言ってお店を退去。
道行く親子の会話は「すごいね」「ほんとすごすぎるね」
本当に衝撃を受ける事柄に会った時は「すごい」しか言葉が出なくなるのでした。
 
 

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優雅なお茶の時間。この写真は娘が撮りました。

 
 
【今日の総括】
こないだ来た時もステキーと思ったけど、話を聞けば聞く程ステキが止まらない。
ああ何度でも来たい。そしてそういうお店に出会えた事が嬉しすぎる。
アキバの1日に締めくくりにふさわしいひとときでございました。