バーバラの午睡

主婦の気晴らしお楽しみ。例えばメイドカフェとか。チョコミントとか。

働き方改革の恩恵、大阪名古屋一人旅 <その1>生まれて初めての、なんばグランド花月

【2023年5月・1日目前編】
昨今、働き方改革云々という議論が喧しい。
時間給で働くしがないパート主婦には縁がない話よ・・・と思っていたら、その改革の一環なのだか、私の勤め先がパートタイム主婦にもリフレッシュ休暇をくれるという話が!

それを受けて、旅行に行く予定を立てて、休暇の申請もしていたのだが、それが諸事情でリスケになってしまって。

申請していた休暇の日程、ぽっかり予定が空いてしまった。
別に休暇の申請を取り下げて、上げ直しても良いんだけど、再申請もちょっと面倒だな・・・
そうだ!一人で旅に出よう。と思い立つ。

こういった楽しいお店を巡る活動をしていると、同好の士の皆様から、東京以外の楽しいお店の話を聞く機会が多々あるのだ。
特に大阪と名古屋が楽しいらしい。
えーーーそれは行ってみたいじゃないの。

ということで、リフレッシュ休暇は大阪・名古屋一人旅に決定。
一人で旅行に行くなんて学生時代以来だよ。なんだかドキドキするね!
(その間、家族は家事を自力でやるのだ。頑張れ家族。)

ってことで、準備にあたふたと日々を過ごし、いよいよ当日。
当日は早起きして、これまた生まれて初めて使うスーツケース(この日の為に購入)をゴロゴロ転がしつつ東京駅に向かい、新幹線で新大阪へ。
のぞみ号速いね。あっという間ですね。

 

天候はあいにくの雨。
そちらこちらから聞こえる関西の言葉と、皆右側に立っているエスカレータに「来たぜ大阪・・・!」と気持ちを高鳴らせつつ、荷物をホテルに預けて大阪の街へ繰り出します。
それにしても雨は続く。
なんとこの日から梅雨入りしたそうで。日頃の行いよ・・・(泣)。

最初に向かったのはなんばグランド花月
私は、「吉本新喜劇」というのを、産まれてこの方見た事がない。
「一斉にコケる」とか「お約束ギャグがある」とか、そういう事はほんのり聞いて知っている程度。
それと考えてみたら、漫才についても、ライブで見たことは一回もなかったりする。
折角大阪に来たのならば、生のステージを見てみたい!
ということで、最寄り駅まで地下鉄で向かう事に。

 


これが噂の・・・!という気持ち。写真には写ってないけどロビーは大混雑。


駅からアーケード街を通り抜けて到着した劇場は、平日なのに大層な賑わい。
窓口のお姉さんに初めて来たことを告げて、チケットを購入。
JAFの割引があって少しお安く買えました。

そして場内に入ると、2階席の後ろから数えた方が早いくらいの席。でもステージは案外見やすかったのよ。
程なく公演が開始。こちら、前半が漫才、後半が新喜劇という構成。


入り口の所で立って呼び込みをしていた、佐久間一行さん。
この方のフリップ芸もすっっごく面白かった


漫才では、どの芸人さんも、テレビでは正直「まあ普通」と思ってた人達がすっっごく面白い。
というか、「西川のりお・上方よしお」がこれだけ面白いとか、衝撃的だったわ。
ごめん昔の人だとばっかり。

中でもメッセンジャー(ごめんお笑い余り知らないので存じ上げなかったのですが)のネタが一番好きでした。
「ケンミンショーの"東京VS大阪”というテーマの時、インタビューするのが東京では白金台の奥様で、大阪では新世界のヒョウ柄のオカン」とか(ケンミンショー見てるのですごく刺さるww)
「大阪のオカンは絶対に死なない。台風の夜に用水路を見に行っても、用水路の排水の所にスッポリはまり、栓になり生き残る」とか最高でww

休憩を挟み、後半の新喜劇は、思い切り昭和のコント。しかしそこがいい。
「警察が、捜査で張り込み中、望遠鏡で着替えを覗く」というあたりめちゃくちゃベタなのだが、伏線と回収の流れでがっつり笑わされてしまう。

でもって思った事。
1)観客のボルテージが高い
見に来ている観客が、皆「笑う為に来ました!」という熱量が高い。
例えば、映画館でコメディ映画などを見ていて、笑うっていっても「クスクス」「フフフ」程度じゃない?
ここは違うのよ。お隣のお兄さんも後ろの席のマダムも、全力で「アーッハッハ!!」「オーホッホ!」って笑ってる(本当にこう言ってる)。気合いがすごい。
私が「フフ」程度の箇所でも、周囲から聞こえてくる笑いの音量はそれどころじゃない。
これが訓練された観客か・・・。
ちなみに、お隣の席のビジネスマン風のお兄さんは、お仕事があるのか、前半の漫才の途中で退出なさいました。
そこまでして見たかったのか・・・と驚く。

2)家族客が多い
平日午前なのにチビッコ(幼稚園とか小学生とか、更にはもっと小さい幼児ちゃんとか)+パパママ という家族連れが結構いる。
月曜日だったし、運動会などのイベントで振休なのかも。
しかし正直、内容は子供向けでは全然ないと思う・・・(実際、途中で飽きた幼児ちゃんが、パパやママに抱っこされて外に連れてかれていたりしてた)
「お笑いを劇場で見る」という事が「家族の娯楽」として根付いてるという事なのでしょう。
これが英才教育・・・。

3)コンプラ云々をすっ飛ばす豪快さ
コロナだったりセクシーだったり、コンプライアンス的にテレビは無理だろ!というネタのオンパレード。
でもそれが面白くてね・・・
コンプライアンスに関わるから面白い」のではなく、「ネタとして面白い」のよね。

ということで、未知だった笑いの文化に触れて、衝撃だったり感心したり、とても満足。
この公演が、午前、午後、夜と、1日3回やっているという事実に圧倒されるよ・・・。
大阪ってほんとすごいね・・・。

ということで、続く。