バーバラの午睡

主婦の気晴らしお楽しみ。例えばメイドカフェとか。チョコミントとか。

LOFTのバレンタイン広告の炎上に思う(今更)

今回は全然メイドとかの記事じゃないです。
騒動があったのは2週間程前で、その時に書いたので非常に今更感のある文章なんだけども。
久しぶりに長文を書いたので備忘録的にブログに載せてみる事にしました。考えてみたら、今日はバレンタインデーだしね!

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過日、LOFTのバレンタイン広告で炎上騒ぎがあった。
要約すると、メインビジュアルのイラスト(金髪の女性達が仲良く並んでいるんだけど、裏に回ると髪を引っ張り合ったり服を掴み合ったりしているというもの)、それを元にした動画(友達同士の会話に軽い嫌みやチクリとした言動があって、それに被せて”ズッ友”という文字画像と音声が流れる・・・というもの)が「女性は表面上は仲良くしていても陰湿だというように見える」という理由であるらしい。
私も見たけども。何か居たたまれないような気がして仕方なかった。
しかし、何故自分がそう思ってしまうのかが分からない。
その理由に思いを巡らせつつ、今回の件について考察してみた。以下長文。

 

(ここからいきなり昔話が始まりますがご容赦ください。)
私は現在40代後半である。
小学校の時に「8時だよ全員集合」を毎週身を乗り出すように見ていて、その勢いがやや衰えてきた時に、綺羅星の如く現れたのが「おれたちひょうきん族」と、ビートたけしを中心とした新しい種類の笑いだった。
その後、高校生の時には「夕焼けニャンニャン」が始まって、とんねるずがテレビ番組を席巻する時代に入る。
私達が一番多感な時期に見ていた、ビートたけしとんねるず
彼らの笑いは、勢いとその場のノリありきで、そして何より「自分達が面白いとして発信するものこそが面白い」という性質のものだったように思う。
ひょうきん族の楽屋落ちのネタも、意味が分からなくても笑いを取っていたし、とんねるずの内輪ウケのネタも、これまたよく分からないけども皆笑っていたし私も笑っていた。
そういう「その時代の面白い人が面白いと思ってやってるものを、手を叩いて笑いながら見る」という構図に浸かって、私達は10代を過ごしてきたのである。

 

そしてその頃は、ドラマにしても、ファッションにしても、音楽にしても、流行とは「業界の仕掛け人が仕掛けた事象に着いていく事」そのものであった。
だから、世間離れした超豪華マンションに住むOLとサラリーマンが繰り広げる華々しい恋愛ドラマを「トレンディドラマ」と呼んで誰もがこぞって見ていた。「DCブランドブーム」では原宿やら渋谷やらのブランドと呼ばれるアパレルメーカーの服(高い)を買うのに皆行列して、同じような格好をして街を闊歩していた。そして、「ザ・ベストテン」でランキングされた音楽を、誰しもが口ずさんでいる。そんな時代だった。

 

また、その時代は、広告が文化として栄華を誇っていた頃でもあった。
インターネットなんてまだ概念すらない当時、CMやら新聞やら雑誌やらが媒体としてのほぼ全て。そこで「企業が潤沢な資金を提供して、尖った人が尖ったビジュアルやコピーを作り出して、人々はそれを見てその企業の価値を認める」というのが、当時の”広告”だった。
思えば、我々の世代が若かりし頃、西武やその系列のパルコは時代の先端を行く存在と見なされていて、流行と情報の大きな発信源でもあった。その広告は、非常に「尖った」感性で作られていて、それが当時の人々に驚きや憧れをもたらしていたのだった。

 

ちょっと昔話が長くなったけども、私達はそうやって、「時代を作り出す立場の誰かが作った情報や物にこそ価値があって、それを見上げて、憧れて、着いていって、楽しむのが流行というものだ」という時代を生きてきたのだった。

 

さて。時は流れ、私は現在40代後半になった。
私と同じくらいか、少し上の50代くらいの世代は、バブル期かその後くらいに就職して、勤め続けていれば社内でそれなりの決裁権のあるポジションに着いている方が多いであろうと推測する。
そのポジションとは、広報や宣伝に携わる役職も例外ではないだろう。

 

そんな彼ら彼女らが、予算なり人脈なり、色々と事を動かせる立場になった時、「自分たちは、時代の仕掛け人が流す情報や笑いやトレンドを受けて育ってきた。今度は自分たちが情報を流す番だ」と思ってしまうのは、無理からぬ事ではある。
ましてや、40代50代といえば、LOFTを含む西武系流通各社が、流行の牽引役として「尖った広告を打ち出していた」頃の薫陶を受けまくってきた世代である。思い入れも意気込みもある事だろう。
その世代により、「シニカルで、ちょっとメインストリームから外れた広告を打ち出す事は、今迄のありきたりな広告とは違って、より人々の耳目を集め、店舗の価値を高める」というコンセプトで打ち出されたものが、思惑通りに行かなかった・・・というのが今回のあらましではなかろうか。と想像している。

 

今回の広告でメインビジュアルとなっていた、女子が裏で足を引っ張り合うイラストがある。
これを作成したイラストレーターさんの過去の作品として、「カラフルな服に身を包んだセレブ女子が、にこやかに横一列に並びつつ、裏でつかみ合いをしている」というものがあった。多分、これを原案として今回の広告用のイラストや動画が創られたのだろうと思う。
この、元になった作品自体に対して私は嫌悪感は持たなかったし、むしろ皮肉が効いていて面白いと受け止めた。
しかし、(恐らく)これを元にしてバレンタイン向けとして展開されたものが、何しろ残念。

 

まず最大の問題と思われるのは、(この広告について世間で言われるているように)「イラストと動画を以て”女子の仲良さは上辺だけ、陰では陰湿”というメッセージを打ち出してしまった」事である。
「女子ってこういうところあるよね」という、あるあるネタとして共感を得たかったのだろうか。
でも、バレンタインって基本、チョコを贈る行事であって、贈り物っていうのは、人に渡して喜んでもらおうとする為の物ですよね。それを、購買層である、主に女性のお客様に買ってもらう為の広告ですよね?
そこに、「女子って上辺では仲良くしてるけど陰湿な所あるよね」というネガティブな情報を添付して、何の宣伝広告になると思ったんだろう?
ましてや、友チョコと称して、女子がチョコを贈り合うというのがバレンタインの一大勢力となっている昨今。「女子って陰湿だよね!」というメッセージを打ち出した店で買ったチョコを友達に贈ることは、そういったネガティブなメッセージをも相手に伝える、すなわち友情に水を差すという意味になるのではないかといことに、考えが至らなかったのだろうか。
贈答品を扱う、デパートの系列企業とは思えない鈍感さである。

 

そして、「そもそもこの広告の表現自体が、時代の求めに合致していないのではないか」という問題がある。
なによりまず、「バレンタインに女子が争う」という設定自体が、昭和の発想である。
近年は、携帯電話→メール→LINEへと、コミュニケーションの手段が変化・発達し、以前のような「バレンタインは、お目当ての彼にチョコを渡して告白する日」というイベント性は大分無くなってきている。
女性から男性にチョコを贈る場合であっても、勿論告白というのもあるにはあるだろうけれども、それよりも、既に付き合っているカップルとか、会社やら学校やらサークルやらの親睦的な意味合いで・・・という使われ方の方が、数としては圧倒的に多いのではなかろうか。
そして、新しいパターンとして、女子同士が贈り合う友チョコというのが昨今大流行しているという。確かに、チョコレートが好きな多くの女子が、自分たちでおいしい物をシェアして楽しもう!というなるのは自然な流れだろう。我が家の娘達はバレンタインに大量のチョコを用意するが、全て友チョコである。娘の友人達もまた然り。
バレンタインデーの意味合いをどこまでも拡大したのが昨今のチョコレート業界のマーケティングで、それはすっかり定着していると言えるだろう。つまり、昨今のバレンタインとは、チョコレートを核とした、半ばお祭り騒ぎのような行事である。

 

そういった現状で、このような「バレンタインに向けて女子同士が足を引っ張り合う」というような表現を持ち出して、女子あるあるでしょ?皮肉効いてるでしょ、面白いでしょ?と思わせようという感覚。ここが既に大分”違う”。
更に、動画に使われていた「ズッ友」という言葉、これが致命的である。何年前に流行った言葉だよ・・・うちの高校生の娘が小学生の時に言ってたけども・・・今誰も使わないよ・・・。

 

「贈答品にふさわしくない表現を用いて」「目指した表現が現状の人々の行動や心理とずれていて」「言語感覚も時代からずれている」。
そしてその集大成を、(おそらくは)「ちょっとウィットの効いた広告」として打ち出してしまうその感覚。
消費者とは完全にすれ違っている目線。そのズレっぷりは、見ていて辛い。
(このズレの向こうに、「自分の持論を得意げに語る上司」「それを持ち上げる部下」「忖度してそれに合わせた物を作る下請け」の構図が透けて見えるようで、うそ寒いのである。想像ですけど。)

 

そして、「広告を打ち出す側と受ける側のズレ」が、もう一つあると私は思う。
今回のバレンタインの広告宣伝は、非常に野心的と言っていいだろう。よくある「トキメキバレンタイン」的な、可愛い!とかステキ!という事を前面に出すような方向ではなく、ちょっとひねった所を狙って、人の目を惹こうというやり方。
そういった方向性で広告を打ち出す側には、やはり「他とはちょっと違う物を見せてやろう」という、気概のようなものがあると思うし、同時に「自分たちは他とは違った事を仕掛ける」という自負心もあるように思う。
今回は、その「仕掛けよう」という意気が強すぎて、広告を受ける側がどのような感情を持つかについてが、二の次にされていたのではないか。
そのような、送り手側の意図>受け手側への配慮 というバランスで考えられたコンテンツが消費者に与える印象。それは「上から目線」「押しつけがましい」という事になってしまうのではなかろうか。

 

平成も末の今の時代は、完全に、昔のような「仕掛ける側の思惑」が通用しない時代である。
我々が10代、20代の頃は、「媒体を持っている」というのがものすごい価値を有していた。自分の言いたいことをメディアに乗せる手段を持っているということ、それが勝ち組であった。
しかし、スマホがこれだけ普及した昨今、媒体は(ほぼ)全国民の手の中にある。人はマスメディアに頼らなくても、自分の力で発信が出来るようになった。自分が言いたいことも、伝えたいことも、瞬時に世界に発信することが出来る。
そして更には、誰かが発信した情報も無尽蔵に受け取ることが出来る。
ニュースにしても、ファッションのトレンドにしても、音楽のトレンドにしても、InstagramTwitterYoutubeという各種SNSに無限にチャンネルがあって、その中で、皆「面白そうなもの」をそれぞれに見つけて楽しみ、それを個人個人が再度発信して、それが広がって伝わって「バズって」行く。私達の時代には考えられない流行の伝播の過程。

 

溢れる情報の滝に打たれ、情報の選別のプロセスをこなしてきた今の世代は、「情報を受ける事のプロ」である。
往時の私達は上流から来るものをただ口を開けて受け取っていたが、今の世代は怒濤のように流れてくる情報が自分の感性に合うか見極めるスキルが、ものすごく高い。
我々世代は、トップダウンで情報や流行が来る事に何の疑問も持っていなかったし、その「トップ」が「上」であるのは当然だと思っていた。
しかし今は違う。情報は消費者により選別されて、受け容れる価値があると思えばそれが受け容れられる。
そんな昨今、情報を流す側が送り手側の思惑だけで情報を流しても、人は無条件で喰い付いてはくれない。それが人々の感性に合わなければ受け容れられず、「バズらない」。「誰かが面白いと言おうと、自分が面白く無いと思ったら、それは面白くない」のである。
そして、消費者は、自分たちが情報を選択する側であり、消費行動の主体である事を分かっている。
その為、情報を流す側が「上」、受ける側が「下」であるという感覚は、既に大分薄れてきているのではないか。
故に、情報の受け手、消費者側は「上から目線の情報提示」を好まないのでは無いかと思う。
すなわち、情報を流す側の意識に、消費者に対するリスペクトが感じられないと、近年「消費者様」として配慮され、丁寧な扱いを受けてきた人々は、その点をものすごく敏感に察知する。そしてある意味ではバズる。炎上ともいうけど。

 

翻って私達の世代。「誰かが仕掛ける物に着いていっていた」世代。
こういう世代が、他にはない個性のある、攻めた物を作ろう!と方向性を主導して、「うちは他と違うよ!攻めてるよ!」と広告を打つ。
それが、「情報を受けるプロ」達に、「消費者感情に対する鈍感さ」「表現のずれ」と共に、その背景としてある「上から目線の姿勢」も感じ取られて、結果スベって晒し上げられた・・・ということが、この件の顛末ではなかろうか。

 

そして更に思う事がある。
LOFTと同系列の、そごう・西武が1月に出した新聞広告。
女性の顔にパイが投げられている写真と、添えられた「女の時代」から始まるコピーが物議を醸した。
(尚、そのコピーの言わんとする内容はここでは論じない。というか正直何が言いたいのかよく分からなかったよ・・・)
私は、この写真にも、この長々したコピーにも、私は強烈な「仕掛けてやろうという意気込み」「自負心」を感じた。
パイが顔に投げられたセンセーショナルな女性の写真と、「わたし」「わたしたち」という主語で滔々と「女性」と「時代」を語るコピーから伝わる主張の強さ。
その語り口からは、「自分たちが価値観を提示する(+それに消費者も共感するだろう)」という意図が強く感じられる。すなわちこれも、伝え方が見事に「上から」「トップダウン」的で、”昭和な印象”が非常に強いのである。
そこからは、西武の広告が人々の心をかき立て、憧憬を持って受け容れられてた時代に立ち返りたいという、内なる思いが透けているようにすら見える。穿ち過ぎだろうか。

 

バレンタインの広告、パイ投げ広告。いずれも、そこから私が受ける印象は「自分の言いたい事だけを言っているなぁ」ということだった。
「女子って陰湿だよね」という、購買層の心を逆なでする表現。「私たちの時代」という独りよがりな文脈。どちらも主役は広告のメッセージを打ち出す側で、受け手たる消費者は完全に脇役扱いである。
これだけ多くの人々がのびのびと自分というものを発信をしている中、こういう形で企業が自分たちの思う事を押し出して来られても、人は着いて行かないし、憧れもしないのではなかろうか。突っ込む位はしてくれるかも知れないけど。

 

「このような攻めた広告は、デパートによる発信であり、宣伝広告による問題提起である」という向きもあるかも知れない。
しかし、こう言っては身も蓋もないかもしれないけれども、デパートが人々の憧れを集め、文化の発信役や時代の牽引役を担っていたのは、もう大分昔の話である。情報発信のチャンネルが無数にある今となっては、デパートにそういった役割は今や期待されてはいない。
そういった、人々の先に立って何かを発信したり、提言したりするようなポジションは、既にデパートのものではない(・・・というよりむしろ、企業が先導するというやり方自体が時代と馴染まない)ということを、当事者が察知出来ていないようである点が、大変残念な事だと思うのである。
端的に言うと「もう、今の時代の主役は君らじゃないっての。君らに先に立って走って欲しいなんて、皆思ってないのよ。」という事だ。
(それよりもどっちかつうと、皆が走ってる方向を見定めて、そこに給水に来て欲しいんじゃないのかね。世の皆さんは。)

 

それでも、時代の先の先を先取りして、さすがスゲーや自分らの求めてた物はこれだったんだ、皆踊ろうぜ!となる位の、目線がどうか思惑がどうかなんて細かい事を蹴散らすような、パワーとか勢いのあるコンテンツを出してもらえれば、また別なんだろうけども。
残念ながら提示されるのが今回の広告程度のものではなぁ。今の時代の「情報を受けるプロ」の心は、この程度では揺さぶられないし掴まれないだろう。

 

さて。2/4に、件のバレンタイン広告は取り下げられた。攻めている広告のつもりだったのだろうに、怒られるとろくな言い訳もせず「すいませんでした」位のテンションで取り下げてしまうのね・・・。
皮肉を含む表現はそれなりの覚悟と共に成されるべきだし、明確なコンセプトがあればそれをきちんと説明して継続すれば良いのに。(それが出来ないなら最初からやらなければいいのに)

 

余談だが。攻めている広告と言えば、宝島社が新聞に時々全面広告を打つ。これが、樹木希林さんとか、マッカーサーとか、西郷隆盛像とかがメインビジュアル。これまた、「俺の話を聞け」的な非常に主張の強い物であるし、賛否両論ある。
それでも、宝島社の「我が道を行く」というようなスタンスが感じられるそれは、賛も否も全て受け止めるような気迫がある。そこからは、何か覚悟のような物が伝わって来て、上からでも下からでもなく、直球で訴える力があるように思う。(そして、その気迫がLOFTと西武の広告には感じられない)

 

そしてこれまた余談だけど、バレンタインにしてもパイ投げにしても、私は今回それなりのポジションにいる年齢層の人間が主導した事であると仮定して論じたけども、万が一これが「若手の広報担当とクリエイターが良いと思って作り上げた」ものであるなら、それはその方が病巣はより深いと思う。
百貨店(及びそれに準ずる規模のライフスタイル提案型の店舗)という存在は、人々の一歩なり半歩なり先を見て、生活を潤すような物や事柄を提示していくというのがその大きな役割であると思う。それが、今回の広告の件で「こいつらは時代を読み損ねている」事が図らずも露呈してしまって、同時に「人々の求める物を把握する力が無い」ことも同時に明らかになってしまった。
それが、「中年が勘違いしちゃったんだ、仕方ないね。」という事なら、社内の人的なブラッシュアップで済むのかもしれないけど、若手までこの有様っていうんなら相当ヤバい。これが社風って事?染まるって恐ろしい話だわ。もう戻れないのかしら?となる話。

 

何事もそうだけど、全体の印象というのは、細かなディテールが積み重なって形成されていく。
大小の違和感によって成された、西武系流通各社=セゾングループの「ずれている」という印象。そこに、かつてのセゾングループにあった、キラキラしていて、その名前自体が光を持っているようなイメージは見る影もない。
すごく卑近な例としては、かつて西武のロゴマークの包装には特別感があって、それに包まれている物はそれだけで心がときめくものだったけど、あまりそうは思えないようになってたとかね。(個人的にはむしろ三越とか高島屋の方がありがたみがある。)
過ぎし日の、西武とセゾングループという存在が、文化の旗印としてきらめいていた日々を頃を知る者としては、こんな今の状況を見ていると、なんだか切ないような気持ちになるのであった。

 

以上、LOFTと西武の宣伝広告について私が述べてきた、「今回の件はきっと中年の仕業だ」というのは、勿論仮定であり勝手な想像である。ただ、この事態は私の世代にあまりにも心当たりのある様相を示しているように思えてしまった。
「もしかしたら、私自身も同じ立場にいたら同じ事をやってしまうかもしれない」。これが私の感じた「居たたまれなさ」の根源であったようだ。
私はお気楽な主婦業だから、そんな大きな事を動かすという事は無いけれども、それでも自分の年齢を笠に着てやりやすい方向に流れてしまう事は、場面は違えどあり得る話である。
いやもう本当にこれぞ他山の石。年齢に寄っかからないようにしないとな。と思った次第。

メイドカフェ探訪記_アキバ絶対領域A.D.1912編

【2018年12月】

去年の年末、仕事納めの日。
その日をアキバ納めの日にしよう!と思って、仕事が終わってから向かうアキバの地。
最近新規開拓をしていなかった・・・という事を反省して、「よし年末に、行った事のないお店に行ってみよう!」と心に定め、アキバの地を歩く。
久々の、新しい場所に足を踏み入れる前の軽い緊張感に、ちょっとドキドキしている道すがら。

 

何故か、外国の方お二人連れに、道を聞かれました。

 

思いっきり日本語が通じない感じの方々。
「Excuse me.」と声を掛けられて、「ん?」と反応すると、「Where is YODOBASHI?」というような事を仰る。
わーヨドバシね。ナルホドね。
場所は雰囲気で分かるけど一応確認。
「じゃすたもーめん」と言ってGoogleマップを開き、「でぃずいずひあ。でぃすいずよどばし」と指を指したものの、そんなんで分かる訳がない。
ヨドバシ方向の中空を向いて「あーあのねぇ、あっち」と手で示し、「ごーすとれーと、ライトサイドすてーしょん、その先なんだよね〜。ステーションの先!」と、案内にならない案内を繰り出す自分。
「あっこいつ英語駄目な奴だ」というがっかり感を抑えつつ、ウンウンと聞いてくださる優しいお二人。
そして「うんとりあえずゴーストレートで!」と私が話を締めくくると「Thank you!」と微笑むお二人。
「エンジョイジャパーン!バイバーイ!」と笑顔で手を振ってお別れしました。
まあ真っ直ぐ行けば分かるだろう。おっきいビルだし目立つし。
分からなかったらその先で聞いてくれたら、きっとその人は少なくとも私よりかは英語が出来る人だよ!
・・・それにしてもなんで私に聞くかね。

 

二人と別れて、そんな事を思いつつ歩いてたら、緊張感もドキドキ感もいつか治まり、勢いづいて目的のお店に到着!
ありがとう海外の人!お陰でスムーズに行けたよ!

 

そんなこんなで到着したのは「アキバ絶対領域 A.D.1912」
カワイイをテーマにした、パステルカラーの可愛らしい路面店、「アキバ絶対領域」の2号店。
アキバ絶対領域は、去年2号店がオープンし、つい最近3号店がオープンして、近く4号店のオープンも予定されているそうです。正に飛ぶ鳥を落とす勢い。
1号店には以前行った事があり、2号店に一度行きたいと思いつつなかなか機会がなかったのですが。
念願叶って今日来られましたよ。

 

ドアを開けると「お帰りなさいませ〜」とお出迎え。まぁ、メイドちゃん皆可愛いなぁぁぁ〜!
席への案内で、テーブル席かカウンター席か聞かれて、テーブル席を希望してみました。
可愛らしいメイドちゃんが来て、メニューの説明をしてくれます。
更に、1号店と同様に、メイドちゃんから「ご注文の時は、メイドをにゃんにゃん♪って呼んでくださいね!」というミッションが課せられる。
今日の私一人だけどね・・・おばちゃんだけどね・・・。うん頑張るね・・・。

 

そしてメニューをチェック。
何か食べたい気持ちだったので、「フレンチトースト+ドリンク+チェキ」という、甘い物とチェキが大好物の私にはたまらなく魅力的なセットを選びました。
ちなみにフレンチトーストはクッキー&クリーム、抹茶、ベリーから選べます。
写真映えしそうな(笑)ベリーを選び、ドリンクはストロベリーティーにしました。

 

そして呼ぶよ・・・呼びたいけど・・・んーメイドちゃんが遠い・・・。
そして近くに来られた時に、こそっと「・・・にゃんにゃん・・・?」と言ってメイドちゃんに来てもらう。
ううやったよ俺。頑張ったよ。

 

そして、メイドちゃんにセットメニューをお願い。
すると・・・彼女は思わぬ行動に。
「はいはーい皆さま、こちらのお嬢様がセットをご注文くださいましたー!皆さんで、せーの、萌え萌え!」
わあ〜店内コールされたよ!スゲー!こんなの初めてだよ!
って驚きながらもちゃんと一緒に「萌え萌え♪」ってしたけどもね。
いやー面白いわ!

 

しばらく待ってると、まず先にポットティーが運ばれてくる。
メイドちゃんが注いでくれるんだけど、「ストップの時に”にゃんにゃん”って言って止めてくださいね!止めてくれないとこぼれるまでずっと注いじゃうので!」とメイドちゃんから言われるのですよ。
わーこれだよこれ!と、ウッキウキで「にゃんにゃん!」と止める。うふふふふふ。
更に「よりおいしくするためのおまじない」で、「おいしくなあれ、萌え萌えにゃんにゃーん」と唱和。
勿論笑顔でやり切ります。嬉しい・・・

 

その後、フレンチトーストもテーブルに。
猫ちゃん型の鉄板が可愛い!そこに、バケットで作られたフレンチトーストが2枚。
その上に生クリームがたっぷり絞られていて、付け合わせでベリーのコンポートとベリー風味のアイスクリームが添えられている。見た目が非常に可愛らしい〜!
ここでも萌え萌えなおまじないを!そりゃあもうやる気満々で再度ご一緒に!またも全力で!
メイドちゃんに「お嬢様おまじないが上手ですね」と褒められたよ!
かなり相当嬉しい(笑)

 

そして頂きます。
フレンチトーストは、味が染みていて、クリームとアイスがとても良く合う。女子力高いお味で美味。
ストロベリーティーも香りが良くて癒されます。
ポットで2杯分あってお得。カップのデザインもお店の雰囲気に合ってて素敵なのよー!

 

そうそう、萌え萌えなメイドちゃんの行動にばかり目が行ってしまってましたが、こちらのお店は内装がとても可愛い。
ちょっとメルヘン入ったゴシック風、天井からはシャンデリアが。
重厚な壁紙にぬいぐるみの頭がハンティングトロフィー風に飾ってあったり、アンティーク調の時計があったりする。
全体が一ひねりした感じのインテリアで、あちこちに工夫があって見ていて飽きない!女子への訴求力がすごい!
(逆に、ご主人様の皆さんに、この一癖ある可愛さは受け容れられるのか、ちょっと心配になったりもする)
そしてメイドさんの制服は、モノクロのやはり少しクラシックな感じのデザインで、フレアのミニスカートの後ろ側の裾が少し下がっているのがまた個性的でとても可愛い・・・。

 

その後、メイドちゃんに呼ばれてチェキ撮影のお時間!
久しぶりにメイドちゃんとチェキで嬉しくて仕方ない。
ウッキウキでポーズを取って取ってもらいました。あーもう嬉しいなぁー!
それにメイドちゃんが可愛く落書きをな・・・してくれてな・・・(涙)。

 

メイドちゃんはしょっちゅうにゃんにゃーんって言ってるし、なんなら都度ご主人様お嬢様もにゃんにゃーん言ってるし。
しょっちゅう猫語が聞こえてくるこの空間・・・楽しい(笑)
そして、時折メイドちゃんとお話しする機会もあって、皆ニコニコ笑顔で会話してくれて本当に良い子だったわよ・・・。
おばちゃんつい語っちゃったわよゴメンよ・・・。

 

そして、そろそろ時間なのでお会計をお願い。
メイドちゃんが「今お手紙持ってきますね!」って、お手紙が伝票って事らしい。
色々徹底してるのね、こういうの好きだわよ。
テーブルでお会計後席を立つと、メイドちゃん達が「又来てにゃーん♪」と笑顔で送り出してくれます。
手を振ってお店から出る私。
はぁ〜すごくがっつり「萌え」を吸収した気分!充実感!
いやーこういうノリ大好きだよ・・・楽しかったなぁ・・・と満足な気持ちでアキバの寒空に戻っていくのでした。

 

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メイドカフェらしさとオサレカフェっぽさの融合・・・

 

【今日の総括】
フレンチトーストも紅茶もおいしかったし、料金や時間のシステムは明確だし、メイドちゃんは可愛いし、内装素敵だし・・・。とても完成度が高いと感じました。
昨今の勢いの理由が垣間見えたように思ったことでしたよ。

初めてのメイドカフェ 〜メイドカフェ訪問の流れ その3(完結編)〜

メイドカフェ訪問の流れも、いよいよ佳境です(っていうほどの話でもないけどね)。
どうぞご覧くださいませ。

 

6)オーダー
メニューを見せてもらって、何を頼むか考えます。
多くのお店には、メイドさんがお絵かきしてくれるラテ」とかメイドさんが絵を描いてくれるオムライス」とかメイドさんが混ぜてくれるサラダ」とか、メイドさんがテーブルでパフォーマンス的な事をしてくれるメニューがあります。
折角なので、こういうプラスアルファのあるメニューがお勧めです。
メイドさんとコミュニケーションが取れるので楽しいし、これぞメイドカフェという気分を味わえます。

 

また、別料金でインスタントカメラのチェキでメイドさんと一緒に写真を撮れるお店もあります。
その場合、撮影した写真に、メイドさんが当日の日付やら、萌え萌えなメッセージなどを書いて渡してくれます。
メイドさんの写真を撮る事は、殆どのお店でNGなので、このチェキ撮影は良い記念になるのではないでしょうか?
お勧めです。
(但し、お店によってチェキのお値段はかなり違います!事前に確認してください。)
ちなみに、お店によって、ドリンクやフードとチェキ撮影のセットメニューもあったりします。

 

さて、注文が決まったらメイドさんに伝える・・・のですが。
お店によって「すみませーん」と普通に声を掛けてきてもらえる所や、テーブル備え付けのベルを鳴らしてメイドさんを呼ぶ所、ちょっと特殊な声の掛け方(最初に伝えられる)をしないと来てもらえない所・・・様々あります。
ここはお店のやり方に従っていきましょう。

 

7)料理やドリンクの提供
オーダー後、待つ事しばし。頼んでいた料理やドリンクが運ばれて来ます。
「おまたせしました」と提供されるだけの場合もありますが(普通ですね)、提供時にお絵かきだの混ぜ混ぜだのメイドさんのパフォーマンスがあるとか、「おまじない」を一緒に言わないといけない・・・などあります。
せっかくなので、メイドカフェならではの諸々を楽しみましょう。がっつりと!

 

8)滞在を楽しむ
メイドさんの写真は撮影不可でも、料理やドリンクの写真は撮ってOKという場合が殆どです。
折角なので、料理やドリンクの写真を記念に残してみては?
ただし、撮影時にメイドさんへの声掛けが必要な場合もあるので、確認しましょう。
その後は、提供された料理やドリンクを頂きつつ、メイドさんの働きぶりを眺めて、ゆったり寛ぎの時間を過ごしてください。

 

オーダーの時、チェキ撮影をお願いしている場合は、メイドさんがテーブルに来て「どのメイドさんと撮るか」を聞かれます。
アルバムを見せてくれたり、写真の貼ってあるボードを見せてくれたりするので、選んで、「このメイドさんでお願いします」と伝えます。
(勿論、フロアにいるメイドさんで「あの人とチェキが撮りたい」と言ったり、対応してくれたメイドさんに「一緒にチェキ撮ってください」とお願いしたりしてもOKです。)
しばらくすると、メイドさんから呼び出されて、撮影です。
撮影の時、「どんなポーズで撮りますか?」と聞かれる事があります。
分からなければ「ポーズ付けてください!」とお願いして、メイドさんにポーズを教えてもらいましょう。
ちょっと緊張しますが、可愛いメイドさんと笑顔で写真に収まりましょう!

 

そして、滞在中に、場合によっては、メイドさんが話し掛けてくれる事もあります。
気後れせず、会話を楽しみましょう。
何を話していいかわからない時は、「可愛いねぇ」メイドさんを褒める所から始めましょう。実際みんな可愛いしね!

 

ちなみに・・・。
メイドカフェは、メイドさんがずっとテーブルに着いて話し相手になってくれるという場ではありません。
あくまで、メイドさんの手が空いた時や、タイミングが合った時に、軽くお話し出来たらラッキー、位の感じですのでご注意ください。
お話ししたいからと言って、メイドさんを無理に呼んだり、長時間引き留めたりするのは、歓迎されないので止めておいた方が良いかと思います。

 

9)お会計
そろそろ帰ろうかなというタイミングになったら、お会計です。
レジ会計のお店では、普通のファミレスや喫茶店と同様に、伝票を持ってレジに行きましょう。
テーブル会計のお店では、メイドさんにその旨を伝え、お会計をしてもらいます。
(ちなみに、アキバのメイドカフェはテーブル会計のお店が多いです。分からなかったらこれもメイドさんに聞いてみましょう。)


お会計の時、メンバーズカードを作るか聞かれる事があります。記念にもなるので、折角だし作ってもらいましょう!
個人情報を根掘り葉掘り聞かれるとかはほぼないので、お気軽に。
その時に名前を聞かれる事があります。ガチ本名でもいいですし、ニックネームを申告してもOKです。
メイドさんがその名前をメンバーズカードに書いて渡してくれます。

 

10)退店
お店毎に違いますが、多くのお店ではメイドさんが退店時に見送りをしてくれます。
お礼を言って、にこやかに手を振ってお店を出ましょう。
ああ楽しかった!

 

基本的な流れは以上です。
勿論、お店によってシステムは異なり、流れも若干違う場合がありますが、概ねこのような感じで大差はないかと思います。
もし分からない事があれば、ちょっとした事でも、とりあえずメイドさんに聞きましょう!
皆さん優しく教えてくれるはず!

 

普通の飲食店とほんのちょっと違うけども、その分楽しみも多いのがメイドカフェ
主婦の皆様(を始めとしたお嬢様全般)と、この楽しさを共有出来れば嬉しいなぁ・・・と思う次第。

 

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オムライス絵コレクション。メイドさんは皆絵が上手いんだよねぇ、不思議。

初めてのメイドカフェ 〜メイドカフェ訪問の流れ その2〜

メイドカフェ訪問の流れのお話、続きです。
お店に入ってからどうなるか?わくわくですね!(私だけ??)
どうぞご覧ください。

 

3)店内に案内される
お店によって違いはありますが、店内に入ったり席に案内されたりすると、概ね「お帰りなさいませお嬢様」というような声掛けがあります。
そりゃあもう気分が上がります。
席への案内時、カウンターかテーブル席か、どちらか選ぶよう促される事があります。
どちらかというと、カウンターは常連の方向けなお店が多いように思います。
ただ、ここはお店によって違うので、初めての来店である事を告げて、どちらがオススメか聞いてみましょう。
個人的には、店内全体を見られるテーブル席の方が気楽かなぁと思います。
カウンターだとどうしても店内には背を向ける事になるので。
ただ、お店によってはカウンターの方がメイドさんと話しやすい場合もあるし・・・うーん悩む。やっぱり聞いた方が良いですね。

 

4)メイドさんからの案内を聞く〜料金について〜
席に案内されると、殆どのお店で、お店のシステムやお約束ごとの説明があります。
特に、メイドカフェではお店に寄って料金システムが異なります。
「こんなはずじゃなかった」とならないように、きちんと聞いておきましょう。
(分からない事があれば、メイドさんに確認しましょう。)
ちなみに、料金システムは、お店に寄って異なりますが、大体以下のような分類に別れます。

 

A.チャージ(=席料)+飲食やアミューズメントメニュー料金
メイドカフェの料金システムではこのパターンが一番多いのではないでしょうか。
チャージ=席料は、1人あたり1時間600円~800円程度。
それに、1時間につき1ドリンクの注文が必要となります。
更に、メイドさんとのチェキ撮影やゲームなどのアミューズメントメニューを頼むと、その分の料金も加わります。
時間に関しては、1時間でお店から声が掛かるお店と、時間管理は客が自分で行うお店があります。
多くのお店は後者で、1時間を過ぎると自動的にチャージが加算されるので、自分で時間を気を付けて見ておく必要があります。
あるいは、メイドさんに「1時間だと何時までになりますか?」「何時から入店したことになってますか?」と聞くのも良いと思います。

 

B.均一料金で飲み放題(チャージ料含む)
30分800円とか、1時間1500円とか1800円とかの料金でドリンクが飲み放題という料金設定。
この場合には、飲み放題料金にチャージが含まれている事が多いです。
ちなみにこれはソフトドリンクの場合の価格帯で、アルコールの飲み放題だともう少し金額が上がります。
飲み放題以外のドリンクや、フードをオーダーすると、その分の価格が加算されます。
こちらも、時間管理を自分でしないといけない場合が多いです。

 

C.飲食料のみ
飲食に掛かる料金のみで楽しめるお店。数は少ないですがあります。
普通の喫茶店のようなイメージで、気軽に行けると思います。
ただ、その分接客も喫茶店のような感じで、メイドさんとのコミュニケーションは、上の2つのパターンのお店と比べると少ない事が多いです。

 

尚、上記料金システムはあくまでも一例です。
そのお店によって違いはありますし、お店によっては「初めて来店した方向けのお得メニュー」なんていうのがあって、そっちにした方がお得な場合もあります。
分からない事があったら、是非メイドさんに聞いてみましょう。これもコミュニケーションの一環です!

 

5)メイドさんからの案内を聞く〜お約束ごとについて〜
メイドカフェではお店のお約束ごと(ルール)が色々決まっていて、席に案内されると、料金システムと共に説明が行われます。
大体のお店に共通しているお約束は、
メイドさんに触らない。
メイドさんの写真を撮らない。
メイドさんのプライバシーに関わる質問をしない。
・その他メイドさんの嫌がる事はしない。
こんな感じでしょうか。
他にもお店独自のルールがある場合があります。

 

尚、「メイドさんの写真を撮らない」という点については、特に注意が必要です。
料理や飲み物の写真は撮影しても良いお店が殆ど(お店の人への声掛けが必要な場合もあり)ですが、その際にメイドさんや他のお客様(ご主人様、お嬢様)の姿が映り込まないようにしないといけません。

 

さて。一通りお約束事も聞きました。メイドさんはメニューを持ってきて見せてくれるでしょう。
そこからどうしましょう?
また話が長くなったので続きます。

 

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カウンター席にするか、テーブル席にするか。それが問題だ。
(写真はMonster Party。テーブルでもカウンターでもどちらでも楽しい♪)

初めてのメイドカフェ 〜メイドカフェ訪問の流れ その1〜

またまた、メイドカフェのレポートじゃないんだけども。

 

私はメイドカフェという場所に行き始めて早一年以上。それ程多くのお店に行っている訳ではないですが、その楽しさを満喫してます。
そして、この楽しさを女子の皆様(中でも特に、日々多忙な主婦の皆様)が知らないのは勿体ないなぁ、みんな行ってみたら良いのになぁ・・・と日々思っています。
非日常の楽しさがこれだけ気軽に味わえる場所は、他には余りないと思うので。

 

でも。そもそもメイドカフェとはどういう所なのか?
行った事のない人には結構ハードルが高いと思うのです。
特に女性には・・・(いやこれは男女問わずか・・・)。

 

全く予備知識もない状態だとそりゃーちょっと怖いですよねぇ。
それでなくてもアキバ男子の牙城って感じの場所なんだし。
なので今回、「一般的なアキバのメイドカフェ」訪問の流れについて書いてみようと思います。

 

1)お店に行く
メイドカフェに行く場合、
「お店を調べて、ここぞ!と決めて訪問する」
「アキバの路上でチラシを配っているメイドさん(沢山いる)に案内してもらう」
この2つのパターンがあると思います。

 

私達主婦層は、チラシは概ねこちらから声を掛けないともらえないですし、そのチラシにも、本当に必要な、価格などの情報は明確に出ていない事が多いです。
また、最近はメイドカフェいかがですか〜?と声を掛けつつ、営業形態はガールズバー(料金お高め)・・・というお店も見かけます。
更には、メイドさん風の方がチラシ配ってて、「わーいチラシください」ともらいに行ったら、「可愛い女子との触れあい系サービス」のお店だった・・・という事もあり(実体験。ものすごく気まずかったし申し訳なかった)。

 

慣れればある程度見分けも付きますが、最初からあれはメイドカフェ、あっちはガールズバー・・・なんて絶対分からない!
初心者の方は特に、事前にお店を調べて、直接訪問する事を強くお勧めします。

 

お店選びのご参考までに、良かったらこちらをご覧くださいませ。
→私が選んだ初心者の方にお勧めのお店 その1 その2 その3 その4

 

2)お店に入る
アキバのメイドカフェは、例外もたまにありますが、殆どのお店は雑居ビルに入っています。
正直、女子の心が踊るようなアプローチではありません。
入り口は薄暗くてエレベーターは古くて狭い。率直に言うとちょっと怪しくて怖い。
でもここで気持ちを萎えさせてはなりません。
ここを乗り越えれば、その先に楽しい空間が待っているのです。
ドキドキしますが、それもまた一興。勇気を出して進みましょう。

 

ちなみに、アキバの雑居ビルあるあるですが、フロアによって、入っているテナントがメイドカフェだったり、はたまたちょっと毛色の違う店(端的に言うと女子はお客さんとして対象外の店)だったりします。
行くお店のフロアは事前によく確認して、エレベーターのボタンを押してください。

 

さて、到着したフロアに、「扉がある場合」と「ない場合」があります。
扉がある場合、もひとつ勇気を出して扉を開けましょう。取って食われる訳ではありません。怖い人も出て来ません。大丈夫!
扉がなく、エレベータの先がそのまま店舗というパターンのお店もあります。大抵はエレベータが到着して中に入ると、メイドさんが気付いて出迎えてくれるんですが、たまに出迎えがない時があります。
そういう時には、奥に進み、メイドさんに声を掛けましょう。すぐに対応してくれます。

 

ちなみに、個人的には、この”お店に入る段階”が一番ハードルが高いなぁと思ってます。
私は、メイドカフェに行く時は一人で行く事が多いですが、何度も行ってる店でも、入る時は未だに軽く動悸がします。丸亀製麺(ちょいちょい行く)とかサブウェイ(大好き)とかだとそんな事思わないんですけどね・・・。

 

さてお店には入りました。そこからどうするか?
長くなったので記事を分けます。続く。

 

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アキバの街。ここにあまたのメイドカフェが。

主婦が選ぶ!お勧めのメイドカフェ 〜その4 MonsterParty〜

主婦が選ぶお勧めメイドカフェ4軒目。
やや番外編的な感じですが、こちらも是非是非お勧めしたい!
※ここに記載のあるシステムや料金は、2018年12月現在のものです。

 

☆お勧めその4 MonsterParty
○料金=チャージ90分500円+飲食代
○レジでの会計
○水曜定休(突発的な休業や、営業時間の変更有)
○Webサイト:https://www.monsterparty.tokyo

 

ここはいわゆるメイドカフェではないんですけど・・・
いやメイドと言えばメイドでもあるかもだけど・・・一ひねりあるコンセプトカフェとして、是非お勧めしたいお店。

 

秋葉原から御徒町に向かう途中にお店はあります。駅で言うと湯島も近いです。
中央通りから少し脇に入ったビルの4Fという、知らないとちょっと行きづらいお店。
でも、調べても探しても行く価値はあると思う!

 

1Fにお洒落なハンバーガーショップのあるビル。
入り口に看板があるので、それが目印。
4Fなのにエレベーターがないというハードルが最初に課せられますが、頑張って階段を上ると、「MonsterParty」という看板の掛かったドアが。
ここは本当に開けて大丈夫か?と思う風情がありますが、大丈夫です。ぐいっと開けましょう。

 

店内は、壁にカラフルなモンスターの壁画があって、楽しげな雰囲気。
窓が大きいので、日が差して明るいのも居心地良し!

 

お店に入ると「いらっしゃいませー!」とにこやかな声で迎えてくれる店員さん。
アメリカンダイナー風の可愛らしい服に身を包んでいるんですけども(イベント等で違う服装の時も有)、彼女達はちょっと変わった風貌をしてらっしゃる。
なんと、可愛らしいお顔には・・・目が一つ!

 

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こんな方々。

 

大体、こういう風貌の方は普段めったに見る事は無いし、例えいたとしても、イベントなどで無言で手を振ってたり、可愛らしくポーズ取って黙って佇んでたりするというのが定番。
しかし、こちらでは店員さんが普通に喋る!
そして店員さんとして、普通に接客応対しているのですよ。

 

まずもうその存在としてのインパクトたるやすごい。
そのお顔に、最初こそびっくりしますが、見慣れてくるととても可愛い。
そしてこの店員さん、とてもフレンドリー!初めてのお客様でも、気さくに話し掛けてくれて和みます。

 

料理やドリンクがまた大変可愛らしい!
私のお勧めはユニコーンドリンク」
「野生のユニコーンを絞って作った」という謎のコンセプトで(笑)その実態はカラースプレーとポッキーで彩られたカラフルなシェイクなんですけども。
まぁーとにかく可愛らしいビジュアル。インスタ映え!そして美味しい!

 

こちらのお店、メイドカフェと違うのは、店員さんの写真撮影がフリーな事。
メイドカフェは、ほぼ全てのお店でメイドさんの写真撮影は禁止ですが、こちらは店員さんに声を掛ければ写真を撮らせてくれるし、一緒に写真にも写ってくれます。
チャージは500円掛かりますが、このインパクトあるビジュアルの方々と一緒に写真を撮って、お話も出来る事を考えたら、むしろお得なのでは?
(ちなみに別料金でチェキ撮影のメニューもあります。)

 

可愛いメニューを味わいつつ、一つ目の店員さん達と写真を撮ったり、楽しく話したりしているうちに、あっという間に過ぎる時間。
気付けば日頃の疲れも癒えて、パワーをもらえています。
普通とはちょっと違うカフェ体験を楽しみたい方に、とってもお勧めです。
尚、お店が突発的にお休みだったり、イベントで営業時間が変わったりするので、お店のTwitterで情報を調べてから行く事をお勧めします

 

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これがユニコーンドリンク!夢かわ!

 

 

今回のお勧めは以上4軒です。
全て、気負う事なく気軽に行けて、なんなら女子一人でも余裕で行けちゃうよ!というお店をピックアップしてみましたよ。(勿論お友達と行っても楽しいです♪)
さあ皆様、アキバの地へ!参りましょう!

主婦が選ぶ!お勧めのメイドカフェ 〜その3 私設図書館シャッツキステ〜

主婦が選ぶお勧めメイドカフェ、3軒目。
先の2軒とは、また違う雰囲気のお店です。
※ここに記載のあるシステムや料金は、2018年12月現在のものです。

 

☆お勧めその3 私設図書館シャッツキステ
○料金=30分500円の時間制
○レジでの会計
○Webサイト:http://schatz-kiste.net

 

ここは、所謂萌え萌え〜的なメイドカフェとはまた違う路線。
クラシック系と呼ばれるジャンルのお店です。
末広町の駅からほど近い、大通り沿いのガラス張りのお店。
ドアを開けると、ロングスカートのメイド服姿のメイドさんがしずしずと来られて「いらっしゃいませ」と出迎えてくれます。
(ちなみにこちらは、お客様はご主人様お嬢様ではなくて、旅人様という位置づけだそうです。)


店内は、「アキバのメイドカフェ」というよりは、別荘地のカフェのような雰囲気。
木のぬくもりの感じられるインテリアは、内装も家具も、小物の一つ一つまで可愛らしい。
(カトラリーが入ったグラスに敷いてあるレース編みのコースターは、なんとメイドさんの手編みですって!)

 

そしてこちら、私設図書館という名前の通り、店内のあちこちには本棚があり、絵本やら写真集やらサブカル風の書籍やら、様々な本が並んでいます。
静かで落ち着いた大人の雰囲気・・・。

 

こちらは、訪問時にスタート時間を教えてもらい、そこから30分ごとに料金が発生するシステムになっています。
時間は自分で管理して、滞在時間分の料金を払います。
この滞在時間内は、紅茶がお代わり自由なのです。

 

席に着くとまず、メイドさんが「紅茶は温かい物と冷たい物、どちらがよろしいですか」と聞いてくれるので、ホットでもアイスでもお好みの方をお願いすると、メイドさんが持ってきてくれます。
香りが良くて飲みやすい紅茶に癒されます。
そして、カップが空くと、メイドさんが「お代わりはいかがですか」と注ぎに来てくれます。
その仕草も優美でねぇ・・・。

 

更に、サイドメニューとしてお菓子を注文出来るのです。これがまた美味しくてさ・・・。
私がいつもお気に入りで頼むのが「スコーン」なんですけども。
これがイギリス風の本格的な出来映えのもの。更にそこに日替わりの手作りジャムが添えられるっていうね・・・。
これが紅茶と合うんだよね本当に・・・。
しかもこれが300円!このビジュアルとクオリティでこのお値段!もう意味が分からない!なにそれ?
(他に、クッキーやシフォンケーキもあり、それらも同じお値段。本当にいいのかな?)

 

という訳で、紅茶と共に美味しい焼き菓子を頂いて、素敵なインテリアを眺め、気になった本を開いてみる・・・紅茶がなくなるとメイドさんが注いでくれて・・・という、大変心安まる時間が過ごせる空間。素晴らしい。

 

ちなみにこちらのメイドさんは、他のメイドカフェのように積極的にこちらに話し掛けてくる・・・という事はあまりないですが、こちらから話し掛けるとにこやかに応えてくださいます。その様子も穏やかで品があってなんて素敵。
なんだか自分の格すら上がったように思えて(錯覚w)、穏やかな気持ちになれます。

 

本当に、ここは女子ウケが半端ないと思うのですよ。
私も好きだけど、うちの娘達も、更に娘の友達も連れてきて、皆好きになってたからね。
日常から離れて穏やかな時間を過ごしたい方(って主婦みんなそうじゃない?)是非こちらへ。

 

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写真なんてね、撮ったら全てインスタ映えですよ。(私インスタやってないけど)

 

→やや番外編風味の、4軒目に続く。